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Revision as of 12:28, 25 December 2012
Contents
Extra
おめでとうございます、そしてようこそ Arch Linux の世界へ!
あなたの新しい Arch Linux ベースシステムは今、あなたのカスタマイズを待つ GNU/Linux になりました。ここから、あなたはこのエレガントなツールセットを使って、あなたの目的や希望のために必要な全てを行えます。殆どの人はデスクトップ環境に興味があるでしょう、それはサウンドとグラフィックを指向しています: ガイドのこのパートでは、これらの追加的要素を使うための、簡単な概要を記述します。
行くぜ、ユーザーアカウント・セット!ログイン!
パッケージ管理
Sudo はシステムの管理を目に見えて楽にします。
pacman (日本語) や FAQ (日本語)#パッケージ管理 を見て、インストール・アップデート・パッケージ管理について学んで下さい。
サービス管理
Arch Linux はシステムとサービスの管理に systemd を init として使っています。あなたの Arch Linux をメンテナンスするのに、systemd について基本的なことを知っておくべきです。systemd を使うときには systemctl
コマンドを使います。 systemd#Basic systemctl usage を読んで下さい。
Sound
ALSA は箱から出してすぐ使える状態になっています。アンミュートするだけです。alsa-utils をインストール (alsamixer
が入っています)し この記事を読んで下さい。
ALSA はカーネルに含まれているので最初に試すことをおすすめします。もし、動かないときや満足がいかないときは、OSS を代わりに使うことができます。より上級者向けのオーディを求めるならば、Sound system を見て様々な記事の概要を一読しましょう。
グラフィカルユーザーインターフェース(Graphical User Interface)
X のインストール
X Window System (通常 X11 または X) はネットワークとディスプレイのプロトコルであり、ビットマップディスプレイでのウィンドウ環境を提供します。グラフィカルユーザーインターフェース(GUI)を構成するための標準のツールキットとプロトコルが備わっています。
ベースの Xorg パッケージのインストール:
# pacman -S xorg-server xorg-xinit xorg-server-utils
3D サポートのための mesa をインストール:
# pacman -S mesa
ビデオドライバのインストール
あなたのマシンにどのビデオ・チップセットが載っているのかわからないときは:
$ lspci | grep VGA
オープンソース・ビデオドライバ全ての一覧を見るために、パッケージ・データベースを検索:
$ pacman -Ss xf86-video | less
vesa
は一般的な mode-setting ドライバです。ほとんどの GPU で動きますが、2D 又は 3D アクセラレーションは全くありません。より良いドライバが見つからなかったり、ロードできなかった場合、Xorg は vesa ドライバに戻ります。インストールするには:
# pacman -S xf86-video-vesa
GPU が持っているビデオアクセラレーション機能を働かせるには、正しいビデオドライバが必要です:
Brand | 種別 | ドライバ | Multilib Package (for 32 bit applications on Arch x86_64) |
ドキュメント |
---|---|---|---|---|
AMD/ATI | オープンソース | xf86-video-ati | lib32-ati-dri | ATI |
プロプライエタリ | catalyst-dkms | lib32-catalyst-utils | AMD Catalyst | |
Intel | オープンソース | xf86-video-intel | lib32-intel-dri | Intel |
xf86-video-i740 | – | (legacy driver) | ||
Nvidia | オープンソース | xf86-video-nouveau (+ nouveau-dri for 3D support) |
lib32-nouveau-dri | Nouveau |
xf86-video-nv | – | (legacy driver) | ||
プロプライエタリ | nvidia | lib32-nvidia-utils | NVIDIA | |
SiS | オープンソース | xf86-video-sis xf86-video-sisimedia xf86-video-sisusb |
– | SiS |
インプットドライバのインストール
Udev が問題なくハードウェアを認識することができるはずです。evdev
ドライバ(xf86-input-evdev)は近代的なホットプラグ・インプットドライバであり、ほぼ全てのデバイスに対応しているので、ほとんどの場合インプットドライバのインストールは不要です。evdev
は xorg-server パッケージの依存として既にインストールされているはずです。
ラップトップユーザー(やタッチスクリーンを持っている人)はタッチパッドやタッチスクリーンを動かすのに xf86-input-synaptics パッケージが必要です:
# pacman -S xf86-input-synaptics
タッチパッドに関するチューニングやトラブルシューティングの解説は、 Touchpad Synaptics を参照してください。
X の設定
Xorg が自動検出するので、xorg.conf
の設定なしでも動作します。手動で X サーバーを設定したいならば、wiki の Xorg ページを読みましょう。
ここで標準の US キーボードを使っていないときは、キーボードレイアウトを設定することもできます。
XkbLayout
キーは loadkeys
コマンドで使ったキーマップコードと異なることがあります。多くのキーボードレイアウトと設定項目が /usr/share/X11/xkb/rules/base.lst
にあります(! layout
で始まる行から後ろ)。例えば、"English (UK)" に対応したレイアウト gb
は、コンソールでは loadkeys uk
でした。X のテスト
$ pacman -Ss xf86-input | lessホットプラグを無効にしたいなら、xf86-input-keyboard と xf86-input-mouse だけが必要です。それらがない場合、
evdev
がインプットドライバとして動作します(推奨)。デフォルト環境のインストール:
# pacman -S xorg-twm xorg-xclock xterm
Xorg を非 root ユーザを作る前にインストールしたときは、.xinitrc
ファイルのテンプレートが home ディレクトリに作られるので、削除するかコメントアウトする必要があります。単純に削除すると、 X は上でインストールしたデフォルト環境で動作します。
$ rm ~/.xinitrc
/etc/X11/xinit/xserverrc
で扱われます。(テスト) Xorg セッションを起動させましょう:
$ startx
複数の移動可能なウィンドウが現われ、マウスも動くはずです。X のインストールの成功に満足したら、exit
コマンドをプロンプトに入力して X を終了できます。
$ exit
スクリーンが真っ暗になった場合、異なるバーチャルコンソールにスイッチした(例えば Template:Keypress)、もしくはやみくもに root でログインした可能性があります。同じ事は "root" と入力して(入力した後 Template:Keypress を押す)、root パスワードを入力すればできます(同じく、入力後に Template:Keypress)。
X サーバーをキルしたくなった時は:
# pkill X
これで終了しないときは、しかたがないので再起動しましょう:
# reboot
トラブルシューティング
問題が発生した時は、Xorg.0.log
のエラーを見ましょう。エラー(error)をあらわす (EE)
で始まる行や、他の問題を示すウォーニング(warning)を意味する (WW)
の行を見て下さい。
$ grep EE /var/log/Xorg.0.log
Xorg の記事を見た後もトラブルが治らず、Arch Linux フォーラムや IRC チャンネルで助けを求めるときは、wgetpaste をインストールして使うようにしましょう:
# pacman -S wgetpaste $ wgetpaste ~/.xinitrc $ wgetpaste /etc/X11/xorg.conf $ wgetpaste /var/log/Xorg.0.log
フォント
あなたはここで、初めから入っている、スケールしないビットマップフォントだけでは飽きたらず、TrueType フォントのセットをインストールしたくなったかもしれません。DejaVu はハイクオリティな一般用途向けのフォントセットで、Unicode をほぼカバーしています:
# pacman -S ttf-dejavu
フォントレンダリングの設定やフォントのインストールについては Font Configuration や Fonts を参照してください。
グラフィカルインターフェースの選択とインストール
X Window System はグラフィカルユーザーインターフェース (GUI) を作るための標準フレームワークを提供しています。
- ウィンドウマネージャ (Window Manager,WM)は X Window System と連携してアプリケーション・ウィンドウの配置と外観をコントロールします。
- デスクトップ環境 (Desktop Environment,DE)は X と連携して動作し、機能的で動的な GUI の完全な供給を行います。DE は典型的にウィンドウマネージャ、アイコン、アップレット、ウィンドウ、ツールバー、フォルダー、壁紙、アプリケーション・スイート、ドラッグ・ドロップのような機能などを持っています。
xorg-xinit
を使い X を手で起動するのに代わる方法があります。ディスプレイマネージャを使う方法はディスプレイマネージャを見て下さい。既存の仮想端末をディスプレイマネージャとして機能させるには Start X at Login (日本語) を見て下さい。
セキュリティ
ファイアウォールなどのセキュリティプログラムをインストールすることをおすすめします。Internet Storm Center(https://isc.sans.edu/) によると、インターネットに接続して平均16分後に、コンピュータへなんらかの攻撃がなされます。ArchWiki の Security や Firewalls などのページにプログラムの提案やチュートリアルの記述があります。
1(Negus, Christopher. Linux Bible 2007. Indianopolis: Wiley Publishing Inc., 2007. pg 195. Print.)
Appendix
あなたの興味を引くかもしれないアプリケーションの一覧は、List of Applications を参照。
タッチパッドやフォントレンダリングの設定のようなインストール後のチュートリアルは General Recommendations (日本語) を参照。