Difference between revisions of "Beginners' Guide/Installation (日本語)"
m (→Locale) |
m |
||
Line 608: | Line 608: | ||
# pacman -S zd1211-firmware | # pacman -S zd1211-firmware | ||
+ | |||
+ | 詳しくは [[Wireless Setup (日本語)]] や [[WPA supplicant]] を見て下さい。 | ||
* このインストールと再起動が終わった後、{{ic|wifi-menu <interface>}} ({{ic|<interface>}} はあなたの無線インターフェースに置き換えてください) でネットワークに接続することができます。これで接続することで {{ic|/etc/network.d}} に SSID の名前がついたプロファイルを生成します。手動で設定する場合は {{ic|/etc/network.d/examples/}} にあるテンプレートが使えます。 | * このインストールと再起動が終わった後、{{ic|wifi-menu <interface>}} ({{ic|<interface>}} はあなたの無線インターフェースに置き換えてください) でネットワークに接続することができます。これで接続することで {{ic|/etc/network.d}} に SSID の名前がついたプロファイルを生成します。手動で設定する場合は {{ic|/etc/network.d/examples/}} にあるテンプレートが使えます。 | ||
Line 753: | Line 755: | ||
* {{ic|/boot/initramfs-linux-fallback.img}} を {{ic|/boot/efi/EFI/arch/initramfs-arch-fallback.img}} にコピーします。 | * {{ic|/boot/initramfs-linux-fallback.img}} を {{ic|/boot/efi/EFI/arch/initramfs-arch-fallback.img}} にコピーします。 | ||
− | {{ic|/boot}} でカーネルと initramfs | + | {{ic|/boot}} でカーネルと initramfs ファイルが更新される度、{{ic|/boot/efi/EFI/arch}} を更新する必要があります。この作業は [[UEFI Bootloaders#Systemd|systemd を使って]]自動化できます。 |
3. ここでは rEFInd というブートローダを使ってセットアップします。他のブートローダはこのページ [[UEFI Bootloaders#Booting EFISTUB]] で説明しています。推奨の rEFInd の関連パッケージをインストール: | 3. ここでは rEFInd というブートローダを使ってセットアップします。他のブートローダはこのページ [[UEFI Bootloaders#Booting EFISTUB]] で説明しています。推奨の rEFInd の関連パッケージをインストール: |
Revision as of 09:01, 15 March 2013
zh-CN:Beginners' Guide/Installation
Contents
インストール
シェルプロンプトが表示されていて、root として自動的にログインされている状態です。
言語の選択
標準で、キーボードのレイアウトは us
に設定されています。もし、US キーボード以外のレイアウトを使用している場合は、
# loadkeys layout
で変更できます。layout の部分は jp106
、fr
、uk
、be-latin1
などとします。ここから一般的なリストを見ることができます。
フォントも変える必要があるかもしれません。ほとんどの言語はアルファベットの26字よりも多くの文字を使っているからです。さもなければ文字が□(豆腐)になったり全く異なって表示されることがあります。フォントの名前は大文字・小文字を区別するので、正確に入力してください:
# setfont Lat2-Terminus16
標準では、言語は英語 (US) に設定されています。インストール中の言語を変更したい場合 (例: 日本語)、/etc/locale.gen
内のあなたの設定したいロケールの行と、英語 (US) の行から行頭の #
を削除します。UTF-8
を選択してください。
Template:Keypress で終了し、変更を保存するか聞かれたら Template:Keypress と、 Template:Keypress を押して同じファイル名で保存します。
# nano /etc/locale.gen
en_US.UTF-8 UTF-8 ja_JP.UTF-8 UTF-8
# locale-gen # export LANG=ja_JP.UTF-8
Template:Keypress でキーマップの有効/無効を切り替えられることも覚えていてください。
インターネット接続の確立
systemd-197 リリース以降、udev は伝統的な増加式の命名規則 (wlan0, wlan1, etc) をやめて、予測可能な安定したネットワークインターフェースの名前を使うようになりました。新しいインターフェースの名前は再起動しても変わらないことが保証されていて、ネットワークインターフェースの名前がどう命名されるか予想できないという問題を解決しています。命名規則が変わったことについての詳しい説明は http://www.freedesktop.org/wiki/Software/systemd/PredictableNetworkInterfaceNames を読んで下さい。
dhcpcd
ネットワークデーモンはブート時に自動で起動され、可能であれば有線での接続を試みます。接続できているかウェブサイトに ping をして確かめます。Google はいつもオンラインなので...
# ping -c 3 www.google.com
PING www.l.google.com (74.125.132.105) 56(84) bytes of data. 64 bytes from wb-in-f105.1e100.net (74.125.132.105): icmp_req=1 ttl=50 time=17.0 ms 64 bytes from wb-in-f105.1e100.net (74.125.132.105): icmp_req=2 ttl=50 time=18.2 ms 64 bytes from wb-in-f105.1e100.net (74.125.132.105): icmp_req=3 ttl=50 time=16.6 ms --- www.l.google.com ping statistics --- 3 packets transmitted, 3 received, 0% packet loss, time 2003ms rtt min/avg/max/mdev = 16.660/17.320/18.254/0.678 ms
ping: unknown host
のエラーが出た場合は以下に記述する方法で手動で接続をセットアップする必要があります。
そうでなければ、ドライブの準備 へ進んでください。
有線
もしあなたが固定 IP アドレスを使用して有線の接続をセットアップする場合は次の手順に従ってください。
まず、あなたのイーサネットインターフェースの名前を確かめて下さい。
# ip link
1: lo: <LOOPBACK,UP,LOWER_UP> mtu 65536 qdisc noqueue state UNKNOWN mode DEFAULT link/loopback 00:00:00:00:00:00 brd 00:00:00:00:00:00 2: enp2s0f0: <BROADCAST,MULTICAST> mtu 1500 qdisc noop state DOWN mode DEFAULT qlen 1000 link/ether 00:11:25:31:69:20 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff 3: wlp3s0: <BROADCAST,MULTICAST,UP,LOWER_UP> mtu 1500 qdisc mq state UP mode DORMANT qlen 1000 link/ether 01:02:03:04:05:06 brd ff:ff:ff:ff:ff:ff
上の場合、イーサネットインターフェースは enp2s0f0 です。よくわからない場合、あなたのイーサネットインターフェースは "e" から始まっているものでしょう。"w" で始まっているものや "lo" ではないということです。また、iwconfig を使うことでどのインターフェースがワイヤレスなのか見ることができます:
# iwconfig
enp2s0f0 no wireless extensions. wlp3s0 IEEE 802.11bgn ESSID:"NETGEAR97" Mode:Managed Frequency:2.427 GHz Access Point: 2C:B0:5D:9C:72:BF Bit Rate=65 Mb/s Tx-Power=16 dBm Retry long limit:7 RTS thr:off Fragment thr:off Power Management:on Link Quality=61/70 Signal level=-49 dBm Rx invalid nwid:0 Rx invalid crypt:0 Rx invalid frag:0 Tx excessive retries:0 Invalid misc:430 Missed beacon:0 lo no wireless extensions.
この例では、enp2s0f0 や lo (loopback) デバイスはワイヤレスではなく、enp2s0f0 がイーサネットインターフェースだとわかります。
また、あなたは以下の設定を知っている必要があります:
- 固定 IP アドレス
- サブネットマスク
- ゲートウェイの IP アドレス
- ネームサーバー (DNS) の IP アドレス
- ドメインの名前(ローカル LAN でない場合)
接続に使用するインターフェースを有効化します。例: enp2s0f0
# ip link set enp2s0f0 up
IP アドレスを設定します。
# ip addr add <ip address>/<subnetmask> dev <interface>
例:
# ip addr add 192.168.1.2/24 dev enp2s0f0
他のオプションについては man ip
を見て下さい。
ゲートウェイをこのように追加します。自分のゲートウェイの IP アドレスに置き換えてください。
# ip route add default via <ip address>
例:
# ip route add default via 192.168.1.1
resolv.conf
を編集します。自分のネームサーバーの IP アドレスと自分のローカルのドメインに置き換えてください。
# nano /etc/resolv.conf
nameserver 61.23.173.5 nameserver 61.95.849.8 search example.com
nameserver
の行は最大で3つまで含めることができます。これでネットワーク接続は有効になるはずです。ならない場合、Network Configuration (日本語) を確認してください。
無線
もしワイヤレス接続(Wi-Fi)をセットアップする場合は次の手順に従ってください。
他のディストリビューションを使っていたり、古いインターフェース命名規則が変わってから初めて Arch Linux をインストールする場合、最初のワイヤレスインターフェースの名前が "wlan0" でないことを知って驚くかもしれません。現在、インターフェースの名前の先頭に "wlan" が自動的につけられることはなくなりました。まず落ち着いて下さい; iwconfig
を実行することであなたのワイヤレスインターフェースの名前を見つけることができます。
ワイヤレスドライバとユーティリティは今あなたが使っているインストールメディアのライブ環境で利用できます。あなたが使いたいワイヤレスの製品が何であるか知ることが設定の鍵です。インストール時に行う以下のクイックスタートはインストールメディアのライブ環境でワイヤレスを機能させるものです。これらの手順(またはその他のワイヤレス接続管理)はインストール後のシステムで起動毎に繰り返す必要があります。
またインストール時にワイヤレス接続が不要な場合、これらの手順は省略可能です。ワイヤレスの構築はインストール後にいつでも行なうことができます。
wlp3s0
を、ESSIDに linksys
を使っています。これらの値をあなたのセットアップに合わせることを忘れずに。基本手順:
- ワイヤレスインターフェースを確認します:
# lspci | grep -i net
USBアダプターを使っている場合:
# lsusb
- udev がドライバをロードし、ドライバが有効なワイヤレスカーネルインターフェースを作っていることを、
iwconfig
で確認します:
# iwconfig
enp2s0f0 no wireless extensions. wlp3s0 IEEE 802.11bgn ESSID:"NETGEAR97" Mode:Managed Frequency:2.427 GHz Access Point: 2C:B0:5D:9C:72:BF Bit Rate=65 Mb/s Tx-Power=16 dBm Retry long limit:7 RTS thr:off Fragment thr:off Power Management:on Link Quality=61/70 Signal level=-49 dBm Rx invalid nwid:0 Rx invalid crypt:0 Rx invalid frag:0 Tx excessive retries:0 Invalid misc:430 Missed beacon:0 lo no wireless extensions.
上の例では、wlp3s0
が有効なワイヤレスインターフェースです。
- インターフェースを立ち上げます:
# ip link set wlp3s0 up
ごく少数のワイヤレスチップセットは、対応したドライバに加えて、ファームウェアを必要とします。ファームウェアが要求されている場合、インターフェースの立ち上げ時にこのエラーが出ます:
# ip link set wlp3s0 up
SIOCSIFFLAGS: No such file or directory
不確かなときは、dmesg
を使いカーネルログからワイヤレスチップセットのファームウェア要求をさがします。
カーネルの起動時 Intel チップセットのファームウェアリクエストの出力の例:
# dmesg | grep firmware
firmware: requesting iwlwifi-5000-1.ucode
なにも表示されないなら、あなたのワイヤレスチップセットにはファームウェアが要らないと判断できます。
/usr/lib/firmware
の下にインストール済みですが再起動後にワイヤレスを使うためには、システムにインストールしなくてはなりません!パッケージのインストールはガイドの後ろで触れています。再起動する前にワイヤレスモジュール・ファームウェアをインストールすることを覚えていてください。もしあなたのチップセットがファームウェアのインストールを必要としているか不明な場合は Wireless Setup (日本語) を見て下さい。次に、netcfg の wifi-menu
を使いネットワークに接続します。wlp3s0" はあなたのインターフェイスの名前に置き換えて下さい:
# wifi-menu wlp3s0
これでネットワークは有効になるはずです。接続されないときは、Wireless Setup (日本語) のページを確認してください。
xDSL (PPPoE), アナログモデム または ISDN
ブリッジモードのルーターを持っているなら、次を実行:
# pppoe-setup
- ISP から割り当てられたユーザー名を入力します。
- "eth0" を選び Template:Keypress 。
- "no" を選び Template:Keypress 。しばらくお待ち下さい。
-
server
と入力(一般的なケースの場合)。 - firewall を選んで Template:Keypress を押す。
- ISP から割り当てられたパスワードを入力します。
- 最後に Template:Keypress を押す。
設定を使って ISP に接続:
# pppoe-start
resolv.conf
を修正する必要があるかもしれません:
# echo nameserver 8.8.8.8 > /etc/resolv.conf
ダイアルアップ・ISDN接続をするときは、Direct Modem Connection を見て下さい。
プロクシサーバを使う
プロクシサーバを使うには、http_proxy
, ftp_proxy
環境変数を設定しなくてはなりません。
詳しい情報は Proxy settings を見て下さい。
ドライブの準備
全くの初心者はグラフィカルなパーティショニングツールを使うことが推奨されます。よく使われるものに GParted があり、"ライブ" CD が利用可能です。GParted は Ubuntu , Linux Mint のような Linux ディストリビューションのライブ CD にも含まれています。ドライブを利用するにはまずパーティションし、再起動前にファイルシステムでフォーマットしなくてはなりません。
インストール後いつでもスワップファイルをセットアップできるので、今の段階でスワップサイズを決める必要はありません。今すぐスワップパーティションを設定したい(パーティションよりファイルをリサイズするほうがずっと簡単ですが)のなら Swap (日本語) を参照してください。
すでに準備済みなら、パーティションのマウント に進んで下さい。
そうでなければ、次のサンプルを読んで準備してください。
サンプル
Arch Linux インストールメディアは次のパーティショニングツールを含んでいます: fdisk
, gdisk
, cfdisk
, cgdisk
, parted
。
この例ではシステムに 15 GB の root パーティションと 残りスペース全ての home パーティションを作ります。MBR か GPT どちらかを選んで下さい。
パーティショニングの設定は人それぞれのもので、この例は具体的な説明のためだけにあります。Partitioning (日本語) を見て下さい。
MBR | cfdisk /dev/sda
|
Root:
|
Home:
| ||
GPT | cgdisk /dev/sda
|
Root:
|
Home:
|
MBR を選んだ場合は、こんな感じになるはずです:
Name Flags Part Type FS Type [Label] Size (MB) ----------------------------------------------------------------------- sda1 Boot Primary Linux 15360 sda2 Primary Linux 133000*
GPT を選んだ場合は、こんな感じになるはずです:
Part. # Size Partition Type Partition Name ---------------------------------------------------------------- 1007.0 KiB free space 1 15.0 GiB Linux filesystem 2 123.45 GiB Linux filesystem
次に進む前に、よく再点検してパーティションサイズとテーブルレイアウトが好ましくなっているか確認してください。
やり直したい時は、Quit を選び(もしくは Template:Keypress キーを押して)、保存せずに終了して cfdisk (か cgdisk) をもういちど起動してください。
満足したら、Write を選び (もしくは Template:Keypress を押して)、ファイナライズしてドライブにパーティションテーブルを書き込みます。"yes" と入力して Quit を選び (もしくはTemplate:Keypress キーを押して)、これ以上変更を加えずに終了します。
パーティショニングはまだ終わっていません。パーティションにはファイルシステムが必要です。ext4 ファイルシステムでパーティションをフォーマットするには:
/dev/sda1
と /dev/sda2
であるか、再確認・再々確認してください。# mkfs.ext4 /dev/sda1 # mkfs.ext4 /dev/sda2
swap (code 82) 用のパーティションを持っているなら忘れずにフォーマットして有効にして下さい:
# mkswap /dev/sdaX # swapon /dev/sdaX
パーティションのマウント
パーティションにはそれぞれ番号がふられます。たとえば、sda1
は最初のドライブの最初のパーティションを指定し、一方 sda
は全てのドライブを指定します。
現在のパーティションレイアウトを表示:
# lsblk /dev/sda
まず、 root パーティションを /mnt
にマウントします。前記の例にあわせるとこうなります(あなたのは違うかもしれません):
# mount /dev/sda1 /mnt
それから /home
パーティションと、必要なら他の分割パーティション (/boot
, /var
, etc) をマウントします:
# mkdir /mnt/home # mount /dev/sda2 /mnt/home
UEFI マザーボードを使っているときは、UEFI パーティションをマウント:
# mkdir -p /mnt/boot/efi # mount /dev/sdaX /mnt/boot/efi
ミラーの選択
インストールの前に、mirrorlist
ファイルを編集し、好みのミラーを一番上に置きましょう。このファイルのコピーが pacstrap
によってインストールされ、新しいシステム上でも選択したミラーが使われます。
# nano /etc/pacman.d/mirrorlist
## ## Arch Linux repository mirrorlist ## Sorted by mirror score from mirror status page ## Generated on 2012-MM-DD ## Server = http://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/ArchLinux/$repo/os/$arch ...
- Template:Keypress で
Server
行をコピー。 - Template:Keypress キーで上にスクロール。
- Template:Keypress でリストの一番上にペースト。
- Template:Keypress で終了、保存するか聞かれたら、Template:Keypress を押し Template:Keypress で上書き保存。
もし望むなら、他のミラーを消去(Template:Keypress を使う)してミラーをひとつだけに絞ることができます。しかし、一般的には、そのミラーがオフラインになったときのことを考え、ミラーを複数使った方が良いと思われます。
- Mirrorlist Generator を使って、あなたの国のアップデータリストを入手できます。keepalive のために、HTTP ミラーのほうが FTP よりも速度が速いです。また FTP では、pacman はパッケージをダウンロードするごとにシグナルを送信しなくてはならないため、短い停止がはさまります。ミラーリストを作る他の方法を見るには、Sorting mirrors と Reflector を参照してください。
- Arch Linux MirrorStatus ではミラーの状況、たとえばネットワークエラー、データ収集エラー、最終同期時間などの様々な情報を見ることができます。
- 将来、ミラーリストを変更したときは必ず、
pacman -Syy
で pacman の全てのパッケージリストを更新することを覚えておいて下さい。これは良い経験則と考えられており、問題の回避につながります。詳しくは Mirrors (日本語) を参照。 - 古いインストールメディアを使っている場合、ミラーリストが古くなっているかもしれません。そのために Arch Linux のアップデート時に問題を引き起こす可能性があります。(FS#22510 を参照)。上で述べたようにして最新のミラー情報を入手するべきです。
- pacman がレポジトリのアップデート・同期を行えなくなるネットワーク問題に関して Arch Linux forums で複数の問題が報告されています。(see [1] and [2])。ネイティブ環境で Arch Linux をインストールしているなら、これらの問題は標準の pacman ファイルダウンローダを代替ダウンローダに置き換えることで解決できます。(詳しくは Improve Pacman Performance をチェック)。VirtualBox (日本語) のゲストOSとして Arch Linux をインストールしているなら、この問題はマシンの設定で "NAT" の代わりに "Host interface" を使うことで回避できます。
ベースシステムのインストール
pacstrap スクリプトを使ってベースシステムをインストールします。
base と base-devel の全てのパッケージをインストールするつもりなら、 -i
スイッチを省略できます。
# pacstrap -i /mnt base base-devel
cal
でシステム時刻を確認してください。システム時刻がおかしい場合(例えば2010年の日付を表示するなど)、署名キーが期限切れ(もしくは無効)と判断され、パッケージの署名チェックが失敗しインストールが中断されます。システム時刻が正しいか確認し、ntp クライアントを使い手動で修正して、pacstrap コマンドを再度実行してください。Time ページに時刻修正の詳しい情報があります。- base: [core] リポジトリからのソフトウェアパッケージで、最小ベース環境を構築します。
- base-devel: [core] からの
make
やautomake
などの追加ツールです。ほとんどの初心者がインストールするべきで、システムを拡張するのに必要になります。base-devel グループは Arch User Repository (日本語) からソフトウェアをインストールする際に必要です。
ここではベースの Arch システムを作ります。他パッケージは後で pacman (日本語) を使ってインストールできます。
fstab の生成
以下のコマンドで fstab ファイルを生成します。アドバンテージのある UUID が使われます。(fstab#Identifying filesystems を見て下さい)。代わりのラベルを使いたいならば、-U
オプションを -L
に置き換えましょう。
# genfstab -U -p /mnt >> /mnt/etc/fstab # nano /mnt/etc/fstab
genfstab
は EFI パーティションに誤ったオプションを加えることがあります。実際その場合はコンピュータが起動できなくなります。テキストエディタを使って EFI パーティションの、noatime
を除く全てのオプションを削除してください。その他のパーティションについては、再起動の際に "codepage=cp437"
を "codepage=437"
などに置き換えると、このオプションがついたマウントは失敗し、systemd が停止、リカバリーモードに入ることに注意してください。この問題は Linux 3.8 で修正されています。考察事項:
- root (
/
) パーティションだけは 最後に1
が必要です。他のものは2
か0
を使うべきです。(see fstab#Field definitions)。
Chroot とベースシステムの設定
次に、chroot を使って新しくインストールされたシステムに入ります:
# arch-chroot /mnt
arch-chroot /mnt /bin/bash
を使って下さい。この段階では、Arch Linux ベースシステムの重要な設定ファイルを作ります。ファイルが存在していないときや、デフォルト設定を使いたくないときは、その都度ファイルを作成したり編集してください。
正確に、手順をよく踏まえてから設定してください。システムを正しく設定するためにとても重要です。
Locale
Locale を設定することによって、glibc やその他の locale を使うプログラムやライブラリで、テキストのレンダリング、正しい通貨単位の表示、時間と月日のフォーマット、アルファベットの特有表現、地域特有の単位の表示などができるようになります。
2つのファイルを編集する必要があります: locale.gen
と locale.conf
。
-
locale.gen
ファイルはデフォルトでは空です(全てコメントアウトされています)ので必要な行の前の#
を削除してください。English (US) の行だけでなく、あなたが選んだUTF-8
エンコードの分だけ削除してください:
# nano /etc/locale.gen
en_US.UTF-8 UTF-8 ja_JP.UTF-8 UTF-8
# locale-gen
locale-gen は glibc のアップグレード毎に実行され、/etc/locale.gen
で示された locale を生成します。
-
locale.conf
ファイルはデフォルトで存在しません。LANG
のみ設定すれば十分です。LANG は他の全ての変数のデフォルト値として扱われます。
# echo LANG=en_US.UTF-8 > /etc/locale.conf # export LANG=en_US.UTF-8
locale.conf
を設定するといいでしょう。
# echo LANG=ja_JP.UTF-8 > /etc/locale.conf # export LANG=ja_JP.UTF-8また、日本語を表示するために X をインストールした後に日本語のフォントをインストールしましょう。
他の LC_*
変数を使いたいときは、まず locale
を実行してオプションを確認してください。上級者向けのサンプルがここにあります。
LC_ALL
変数を使うことは極力控えて下さい、全てを上書きしてしまいます。コンソールフォントとキーマップ
インストールの最初にキーマップをセットした場合、今ロードしてください、なぜなら環境が変わったからです。例えば:
# loadkeys jp106 # setfont Lat2-Terminus16
再起動後もキーマップ設定を持続させるために、vconsole.conf
を編集:
# nano /etc/vconsole.conf
KEYMAP=jp106 FONT=Lat2-Terminus16
-
KEYMAP
– この設定は TTY でのみ有効で、グラフィカルウィンドウマネージャや Xorg では使われません。
-
FONT
– 利用可能なコンソールフォントは/usr/share/kbd/consolefonts/
にあります。デフォルト(空)でも問題ありませんが、いくつかの言語の文字が四角になったり他の文字になったりするかもしれません。Lat2-Terminus16
に変えることが推奨されます。/usr/share/kbd/consolefonts/README.Lat2-Terminus16
によれば、"約100個の言語セット"をサポートしています。
- (オプション)
FONT_MAP
– 起動時にロードするコンソールマップを定義します。man setfont
を読んで下さい。削除したり、空のままでも問題ありません。
詳しくはコンソールフォントや man vconsole.conf
を参照。
タイムゾーン
利用可能なタイムゾーンとサブゾーンは /usr/share/zoneinfo/<Zone>/<SubZone>
ディレクトリで見つかります。
<Zone> 一覧を見るために、 /usr/share/zoneinfo/
ディレクトリをチェックしてください:
# ls /usr/share/zoneinfo/
同じように、<SubZone> にあるディレクトリの一覧を見ることができます:
# ls /usr/share/zoneinfo/Asia
/etc/localtime
からゾーンファイル /usr/share/zoneinfo/<Zone>/<SubZone>
へのシンボリックリンクを作るにはこのコマンドを使います:
# ln -s /usr/share/zoneinfo/<Zone>/<SubZone> /etc/localtime
例:
# ln -s /usr/share/zoneinfo/Asia/Tokyo /etc/localtime
ハードウェアクロック
ハードウェアクロックモードを OS 間で均一に設定します。さもないと、ハードウェアクロックが上書きされ時刻がずれることがあります。
次のコマンドのうちのどれかで /etc/adjtime
を自動生成できます:
- UTC (推奨)
- Note: ハードウェアクロックに UTC を使ったからといって、ソフトウェアが時刻を UTC で表示するわけではありません。
-
# hwclock --systohc --utc
インターネットを使って "UTC" 時刻を同期する方法は NTPd を見て下さい。
- localtime (非推奨; Windows でのデフォルト)
- Warning: localtimeを使うと既知の、容易に修復できないバグを引き起こす可能性があります。しかしながら、localtime のサポートを終了する計画はありません。
-
# hwclock --systohc --localtime
Windows とのデュアルブートセットアップをする(もしくはしたいと思っている)場合:
- 推奨: Arch Linux と Windows のどちらも UTC に設定します。簡単な registry fix が必要です。また、ハードウェアクロックが localtime にデフォルトで戻るため、Windows がオンラインで時間の同期をすることができなくなります。時刻あわせ (NTP sync) をしたいときは、Arch Linux 側で ntpd を使うのが好ましいです。
- 非推奨: Arch Linux を localtime に設定して NTPd のような時刻関係のサービスを無効にします。こうするとハードウェアクロックの修正の面倒を Windows に押し付けるので、一年に夏時間が入るときに少なくとも2回(春と秋に)は Windows を起動しないといけないことを覚えておく必要があります。Windows をしばらく起動しなかったら時計が1時間すすんだりおくれたりするのは何故?とフォーラムで聞くのはやめましょう。
カーネルモジュール
起動中にカーネルモジュールをロードするには、/etc/modules-load.d/
に、プラグラムに基づいた名前の *.conf
ファイルを設置します。
# nano /etc/modules-load.d/virtio-net.conf
# Load 'virtio-net.ko' at boot. virtio-net
ひとつの *.conf
で複数のモジュールをロードする際には、モジュールの名前を新しい行で分割できます。好例は VirtualBox Guest Additions です。
空の行や、 #
又は ;
で始まっている行は無視されます。
ホストネーム
お好きな名前をホスト名に設定してください(例えば arch):
# echo myhostname > /etc/hostname
/etc/hosts
を編集する必要はありません。ネットワークの設定
ネットワークの設定をもう一度行います。今回は新しいインストールされた環境のために行います。以前に説明したのと方法はほとんど同じですが、設定を永続させて、起動時に自動的に行うようにします。
有線
- ダイナミック IP
もし固定された有線ネットワーク接続が1つだけあるのなら、ネットワーク管理サービスを使う必要はなく、単純に dhcpcd
サービスを有効にするだけです。<interface> はあなたの有線インターフェースに置き換えてください:
# systemctl enable dhcpcd@<interface>.service
もしくは、netcfg の net-auto-wired
も使えます、動的なネットワーク接続を体よく管理します:
net-auto-wired
に必要な ifplugd をインストールしてください:
# pacman -S ifplugd
/etc/conf.d/netcfg
を編集してネットワークのインターフェース名を変更してください。多くの場合それは eth0 ではありません。命名規則については上の Warning に詳しく書かれています。
nano /etc/conf.d/netcfg
WIRED_INTERFACE="<interface>"
net-auto-wired
サービスを有効にする。
# systemctl enable net-auto-wired.service
- 固定 IP
/etc/network.d/examples
から /etc/network.d
にサンプルプロファイルをコピーします:
# cd /etc/network.d # cp examples/ethernet-static .
必要に応じてプロファイルを編集 (INTERFACE
, ADDR
, GATEWAY
, DNS
を修正):
# nano ethernet-static
/etc/conf.d/netcfg
を編集して新しいネットワークプロファイルを NETWORKS
行に追加してください:
nano /etc/conf.d/netcfg
NETWORKS=(ethernet-static)
netcfg
サービスを有効化:
# systemctl enable netcfg.service
無線
無線ネットワークプロファイルを設定・管理する netcfg (日本語) のために追加のプログラムをインストールする必要があります。
NetworkManager と Wicd は人気のある代替です。
- 必要なパッケージをインストール:
# pacman -S wireless_tools wpa_supplicant wpa_actiond dialog
ワイヤレスアダプタにファームウェアが必要な時(上のインターネット接続の確立セクションとここに記述あり)、ファームウェアを含んだパッケージをインストールしてください。例えば:
# pacman -S zd1211-firmware
詳しくは Wireless Setup (日本語) や WPA supplicant を見て下さい。
- このインストールと再起動が終わった後、
wifi-menu <interface>
(<interface>
はあなたの無線インターフェースに置き換えてください) でネットワークに接続することができます。これで接続することで/etc/network.d
に SSID の名前がついたプロファイルを生成します。手動で設定する場合は/etc/network.d/examples/
にあるテンプレートが使えます。
# wifi-menu <interface>
wifi-menu
を使う時は、絶対に chroot を終了して再起動した後にしてください。このコマンドを使って作成されたものが chroot の外で動作させているものと衝突してしまう恐れがあるからです。また、上で書かれているようにテンプレートを使って手動でネットワークプロファイルを設定することもできます、その場合は wifi-menu
を使うことについての心配はいりません。- ローミングと切断を管理する
net-auto-wireless
サービスを有効にしてください:
# systemctl enable net-auto-wireless.service
- 正しいワイヤレスインターフェース (例:
wlp3s0
) を/etc/conf.d/netcfg
にセットする:
# nano /etc/conf.d/netcfg
WIRELESS_INTERFACE="wlp3s0"
/etc/conf.d/netcfg
の中で AUTO_PROFILES
変数を使うことで、自動的に接続するネットワークプロファイルのリストを定義することもできます。AUTO_PROFILES
変数が設定されていない場合、全てのワイヤレスネットワークが試されます。
xDSL (PPPoE), アナログモデム もしくは ISDN
xDSL、ダイアルアップ・ISDN 接続は、Direct Modem Connection を見て下さい。
pacman の設定
Pacman は Arch Linux のパッケージマネージャ(package manager)です。使い方を学んで利用することが薦められています。man pacman
を読んで下さい、pacman の記事を見て下さい、または Pacman Rosetta ページにある他の有名なパッケージマネージャとの比較を見てください。
レポジトリの選択と pacman の設定には、pacman.conf
を編集します:
# nano /etc/pacman.conf
殆どの人々が使うのは [core]
, [extra]
, [community]
です。
Arch Linux x86_64 をインストールしたのなら、[multilib]
レポジトリも有効にするのをおすすめします(32 bit と 64 bit 両方のアプリケーションを動かせるようになります):
[repo_name]
行の頭のコメントも外して下さい。これを忘れると選択したレポジトリが使われません!よくあるミスです。[multilib] SigLevel = PackageRequired Include = /etc/pacman.d/mirrorlist
ファイルを編集した後 pacman
に -Sy
スイッチをつけて起動してパッケージリストを更新する必要があります。していないと、次に pacman を使った時に "warning: database file for 'multilib' does not exist" エラーがでます。
詳しくは公式リポジトリを参照してください、それぞれのレポジトリの目的の詳細もあります。
pacman では直接入手できないソフトウェアについては、Arch User Repository (日本語) を見て下さい。
Initial ramdisk 環境の作成
mkinitcpio.conf
のデフォルト設定を使って問題ありません。initramfs イメージ(/boot
フォルダ内)は pacstrap
によって linux パッケージ(Linux カーネル)をインストールしたときに、mkinitcpio.conf
に基づいて既に生成されています。root が USB ドライブにあったり、RAID や LVM を使っていたり、/usr
が分割されたパーティション上にある場合は、ここで正しい hooks を設定しなくてはなりません。
必要に応じて /etc/mkinitcpio.conf
を編集し、initramfs イメージを再形成します:
# mkinitcpio -p linux
virt-manager
を使う場合) 起動するために mkinitcpio.conf
内に virtio
モジュールが必要かもしれません。
# nano /etc/mkinitcpio.conf
MODULES="virtio virtio_blk virtio_pci virtio_net"
root パスワードの設定
root パスワードを設定します:
# passwd
ブートローダのインストールと設定
BIOS マザーボード
BIOS システムには、3つのブートローダがあります - Syslinux, GRUB, そして LILO。あなたの都合にあわせてブートローダを選んで下さい。以下では Syslinux と GRUB についてのみ解説します。
- Syslinux は(現在では) Syslinux がインストールされたパーティションのファイルのみをロードするように制限されています。設定ファイルはわかりやすいものになっています。設定サンプルはここにあります。
- GRUB はより多くの機能を備えた複雑なブートローダです。設定ファイルはスクリプト言語に似ていて、初心者が手動で設定するには難しいかもしれません。自動で設定を生成するのが推奨されます。
Syslinux
syslinux パッケージをインストールし、syslinux-install_update
スクリプトを使って自動的にファイルをインストールし (-i
)、ブートフラグを設定して (-a
)、MBR ブートコードをインストールすることで (-m
)、パーティションを active にします:
pacman -S gptfdisk
) します。これには sgdisk
が含まれていて、GPT のブートフラグを設定するのに使われます。# pacman -S syslinux # syslinux-install_update -i -a -m
syslinux.cfg
に正しい root パーティションを設定してください。この手順は重要です。間違ったパーティションを指定すると、Arch Linux は起動できなくなります。/dev/sda3
をあなたの root パーティションにしてください(もしドライブをこの例のようにパーティションしているなら、あなたの root パーティションは sda1 です)。fallback の方も同じようにします。
# nano /boot/syslinux/syslinux.cfg
... LABEL arch ... APPEND root=/dev/sda3 ro ...
Syslinux の設定についての詳しい情報は Syslinux を見て下さい。
GRUB
grub-bios パッケージをインストールして grub-install /dev/sda
を実行します:
/dev/sda
をあなたが Arch をインストールしたドライブに書き換えてください。パーティションの数字を加えてはだめです(sdaX
を使ってはいけません)。# pacman -S grub-bios # grub-install --target=i386-pc --recheck /dev/sda # cp /usr/share/locale/en\@quot/LC_MESSAGES/grub.mo /boot/grub/locale/en.mo
grub.cfg
を作ります。手動で作る方が細かい設定ができますが、初心者は自動で生成するのが推奨されています:
pacman -S os-prober
) してください。# grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg
GRUB の使用・設定の詳しい情報は、GRUB2 を参照。
UEFI マザーボード
UEFI ブートでは、ドライブは GPT でパーティションされている必要があり、UEFI System Partition (512 MiB 以上, FAT32, type EF00
) が /boot/efi
でマウントされていなくてはなりません。このガイドを初めから実行しているのなら、すでに全て行われているはずです。
他の UEFI bootloaders もありますが、EFISTUB を使うことが推奨されています。以下は EFISTUB と GRUB の設定の説明です。
EFISTUB
Linux カーネルは EFISTUB を使ってブートローダのように動かすことができます。これは開発者によって推奨されている UEFI ブートメソッドであり grub-efi-x86_64
に比べよりシンプルです。下では rEFInd (rEFIt のフォーク)を設定して EFISTUB カーネルだけでなく 他の UEFI ブートローダをブートするためのメニューを作成します。rEFInd の代わりに gummiboot を使うこともできます。rEFInd と gummiboot はどちらもデュアルブート環境の Windows UEFI ブートローダを認識できます。
1. UEFI モードで起動し、chroot する前に efivars
カーネルモジュールをロードします:
# modprobe efivars # before chrooting
2. UEFISYS パーティションを /mnt/boot/efi
にマウントし、chroot を使い、以下のようにカーネルと initramfs ファイルをコピーします。
-
/boot/efi/EFI/arch/
ディレクトリを作ります。
-
/boot/vmlinuz-linux
をコピーして/boot/efi/EFI/arch/vmlinuz-arch.efi
を作ります。ファイル拡張子の.efi
はとても重要です、UEFI ファームウェアによっては拡張子が付いていないファイルでは起動しません。注意: ファイル名は vmlinuz であり、vmlinux ではありません。
-
/boot/initramfs-linux-fallback.img
を/boot/efi/EFI/arch/initramfs-arch-fallback.img
にコピーします。
/boot
でカーネルと initramfs ファイルが更新される度、/boot/efi/EFI/arch
を更新する必要があります。この作業は systemd を使って自動化できます。
3. ここでは rEFInd というブートローダを使ってセットアップします。他のブートローダはこのページ UEFI Bootloaders#Booting EFISTUB で説明しています。推奨の rEFInd の関連パッケージをインストール:
# pacman -S refind-efi efibootmgr
4. rEFInd を UEFISYS パーティションにインストール(UEFI Bootloaders#Using rEFInd からの要約):
# mkdir -p /boot/efi/EFI/refind # cp /usr/lib/refind/refind_x64.efi /boot/efi/EFI/refind/refind_x64.efi # cp /usr/lib/refind/config/refind.conf /boot/efi/EFI/refind/refind.conf # cp -r /usr/share/refind/icons /boot/efi/EFI/refind/icons
5. refind_linux.conf
ファイルを作り、rEFInd によってカーネルパラメータが使われるようにします:
# nano /boot/efi/EFI/arch/refind_linux.conf
"Boot to X" "root=/dev/sdaX ro rootfstype=ext4 systemd.unit=graphical.target" "Boot to console" "root=/dev/sdaX ro rootfstype=ext4 systemd.unit=multi-user.target"
refind_linux.conf
は /boot/efi/EFI/arch/
ディレクトリにコピーされます。ステップ2で initramfs とカーネルをコピーしたディレクトリです。refind_linux.conf
内の、sdaX は root ファイルシステムにしてください、boot パーティションではありません(パーティションを分割している場合)。6. efibootmgr を使い UEFI ブートメニューに rEFInd を追加:
efibootmgr
を Apple の Mac で使うとファームウェアを塞ぐことがあり、そうなるとマザーボード ROM の再書き込みが必要になります。Mac では、mactel-bootAUR を使うか、Mac OS X だけに"身を捧げ"ましょう。# efibootmgr -c -g -d /dev/sdX -p Y -w -L "rEFInd" -l '\EFI\refind\refind_x64.efi'
/dev/sdc5
では、X は "c" で、Y は "5" です。7. (オプション) fallback で、efibootmgr
が作成したブートエントリが動かないときは、refind_x64.efi
を /boot/efi/EFI/boot/bootx64.efi
にコピーしてください:
# cp -r /boot/efi/EFI/refind/* /boot/efi/EFI/boot/ # mv /boot/efi/EFI/boot/refind_x64.efi /boot/efi/EFI/boot/bootx64.efi
GRUB
grub-efi-i386
を代わりにインストールし、--target=i386-efi
を使います。# pacman -S grub-efi-x86_64 efibootmgr # grub-install --target=x86_64-efi --efi-directory=/boot/efi --bootloader-id=arch_grub --recheck # cp /usr/share/locale/en\@quot/LC_MESSAGES/grub.mo /boot/grub/locale/en.mo
次のコマンドは UEFI ブートメニューの GRUB にメニューエントリを作ります。しかし、grub-efi-x86_64 が version 2.00 なら、grub-install
がメニューエントリを作るので、efibootmgr
を使う必要はないかもしれません。詳しい情報は UEFI#efibootmgr を参照。
# efibootmgr -c -g -d /dev/sdX -p Y -w -L "Arch Linux (GRUB)" -l '\EFI\arch_grub\grubx64.efi'
次に、grub.cfg
を作ります。手動で作るとややこしいので、初心者に推奨されている自動生成を行います:
pacman -S os-prober
) してください。# grub-mkconfig -o /boot/grub/grub.cfg
GRUB の設定や使用についての詳しい情報は GRUB を見て下さい。
パーティションのアンマウントと再起動
chroot 環境を脱出します:
# exit
パーティションが /mnt
下にマウントされているので、次のコマンドでアンマウントします:
# umount /mnt/{boot,home,}
コンピュータを再起動:
# reboot